越後屋の『学び合い』帳

東京の高校国語科教員。『学び合い』と授業とクラスと。

【現代文】水の東西

furu-tさんのブログで

「表による対比」が紹介されていました。
「表による対比」を使いこなせ!: furu-t 学び続ける日々
このように、対比を整理する際は「対比の観点」が欠かせません。

『水の東西』

高校1年生で「対比」といえば、『水の東西』です。今年は3時間扱いとしました。
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もし課題1の空欄が、「対比の観点」ではなく「日本/西洋」の方だったら、どうでしょうか。その場合は以下のような設問になります。

問「どのような仕掛けで水を鑑賞していますか」
答「日本は鹿おどし、西洋は噴水」

これでは単なる抜き出し問題ですから、教材文が理解できていなくても解答できてしまいます。交流によって何らかの発見が得られるわけでもないので、仲間と学び合うことの価値も感じにくいことになります。
この場合、対比される語句同士を並べること自体には、大して学習効果はありません。

対比の観点

一方、その語句同士がどういう観点で対比されているか答えるためには、その対比を一つ上の次元に抽象化する必要があります。
この問いは、妥当なラインの判断もつきやすく、表現の仕方もいくつか考えられるという点で、交流する価値を持つと思います。