越後屋の『学び合い』帳

東京の高校国語科教員。『学び合い』と授業とクラスと。

規準・基準

(没原稿供養)

規準と基準

何ができればよいか(規準)が決まったら、どれだけできればよいか(基準)を決めることになります。

これが決まっていないと、実際に授業が始まってから大変困ることになります。

いわば、規準(のりじゅん)は向かうべき方向を示す標識です。規準がわかれば、どの方向に進むのかわかります。
一方、基準(もとじゅん)は、進む距離を示す標識です。「○○まであと何km」という情報を示すものです。
基準が曖昧なまま授業がスタートすると、教員がゴールだと想定していた手前で、生徒はゴールに着いたと思ってしまう事態が起こり得るのです。

最初に言ってよ

『水の東西』の例でいえば、「文章中の対比のペアを整理しよう」と言っただけでは、ペアをいくつ揃えればよいのか、わかりません。教員はペアを五つ揃えて目標達成だと考えていたのに、生徒は三つだと思っているかもしれません。自分は目標達成だと思っていたのに、授業の最後で「君は未達成だね」と言われてしまったら、ガッカリします。「だったら最初に言ってよ」と思うのではないでしょうか。

規準と基準をセットで決めておくことで、このような混乱を回避することができます。
生徒が安心して学習活動に取り組み、教員と生徒の信頼関係を築いていく上で、とても大切なポイントです。