越後屋の『学び合い』帳

東京の高校国語科教員。『学び合い』と授業とクラスと。

特にない

「教員は教えない」という点については、こんな伝え方をしています。

「私にしてほしいこと」
「私じゃないとできないこと」
「私がしたほうがよいこと」

…が、あれば、遠慮なく言ってください。教員も皆さんの道具の一つです。特になければ、私からは何も言いません。よろしくどうぞ。

今年度は、今のところ、特にないようです。

圧勝

本日は順延になった体育祭が開催されました。

前回のエントリーでは、自分たちで話し合いを始めるクラスの様子を書きました。
困難を楽しんでるかい? - 越後屋の『学び合い』帳

さて、その結果は…。
2位のクラスの3倍の回数を跳び、文句なしのダントツ1位でした!

初めは「きちんと並べない」状態でしたが、そのことから目を逸らさず、勇気を出して向き合い、クラス全体で話し合いを重ねた結果だと思います。

「上手いか下手か」ではなく、
「得意か苦手か」でもなく、

「立ち向かったかどうか」が鍵だったと言ってよいでしょう。

午前の部・後半のプログラムだったので、すぐさま写真を職員室のPCに転送し、昼休みのうちに学級通信を書きました。帰りに配ることができました。
こういうことは、鮮度が命です。

困難を楽しんでるかい?

連休が終わり、土曜日には体育祭本番、金曜はその予行を行います。
相変わらず、慌ただしい日々が続きます。

本校では、1年生はクラス対抗の大縄跳びをやります。
大縄跳びは意外と難しく、高校生にとっても(もちろん、大人にとっても)困難なチャレンジになります。

6時間目の体育でも練習させてもらったようで、僕が教室に着くや否や、体育祭実行委員の生徒が「HR使います」と僕に宣言しました。
「え?」と思っていると、あっという間に、

「改善点挙げてー」
「違った、その前に問題点!」
「並び順!」
「かけ声かける人決めよう」

話し合いが始まりました。
「じゃあ、職員室でお茶飲んできまーす」と言って、そーっと退席しました。
今日は特別区域の清掃の日だったので、担当の先生に「ちょっと遅れます」というお断りをしつつ…。

みんな、困難を楽しんでるかい?

目的と手段の入れ子構造

学校観

『学び合い』の「学校観」は、その時々によって細かな文言に違いがありますが、核心は次に挙げるポイントだということができます。

  1. 「多様な人と関わる」ことを手段として、自らの課題を解決する。
    • 解決したことによって、「多様な人と関わる」ことが課題解決の有効な手段であることを実感する。
    • 関わる相手はより多様である方が利益率が高いことを納得する。
  2. 関わる相手の多様性を担保するために、「折り合いをつける」。
    • 折り合いをつけることの利益率の高さを実感する。
    • 逆にいうと、安易に他者を切り捨てるのはコスパが悪いことを理解する。
  3. 以上の実感から、より多くの人と同僚性を切り結ぶことを能力として獲得する。

以上を学ぶのが学校である、ということです。

入れ子構造

人との関わりは、自らの課題を解決するための「手段」といえます。各授業では、その時々の課題を解決するために、生徒は相互に関わりを持ちます。だから、必要なときに、必要なだけ、必要な相手と関わりが持てるような環境を作ってあげることが、教員の役割になります。授業レベルでは、このように捉えることができます。

一方で、学校教育全体を見たときには、関わりを持つこと、(必要に応じて)持てるようになることが「目的」になります。また、自分個人の利害を超えたレベルで考えたら関わるべきだと判断できることも必要になるでしょう。授業などにおける課題は、そのための「手段」になります。生徒の人生レベルでは、このように捉えることができます。

混同しやすい点なので、確認しておきたいところです。

どら焼き

郵便局で部活の連盟加盟費の振込業務。
帰り道、裏の和菓子屋で名物のどら焼きを6種類買いました。担任団でおやつタイムです。

大切な仲間は、具体的に行動して大切にしなければなりません。
番頭だもの。

担任不在

6月のHR合宿に向けて、旅行係の活動が発足しました。主担当の若君を補佐してまいります。
とはいえ、「できる人ができることをできるだけ」ということで、せっかちな僕は、若君が授業に行っている間にあれやこれやを段取っています。やりすぎないようにしなければなりません。
(僕自身も宿泊行事の担当は初めてなのですが)

昼休みのうちに旅行係会を開いて仕込んでおいたので、LHRは生徒にお任せです。見学コースの希望調査、部屋割り、バス座席を決めてもらいます。
担任団は教室に上がらず、職員室で打ち合わせをしたり、雑談したり、細々とした仕事を片付けたり。降って湧いた「空き時間」に、みんなニコニコでした。

担任クラスでは、全ての決め事が早々に終わり、体育祭の大縄を回す係の再検討に移っていました。
ジャーナルのお題は「担任不在のHR、どうだった?」としました。実は、朝も年休を取ったので不在だったのです。
雰囲気を見るに、それなりに嵐もあったようです。まさに、毎日がチャレンジの連続です。

ガチ

昨日から、体育祭の大縄跳びの練習が始まりました。いろいろあって見に行けなかったのですが、聞くところによると、並び順を決めるだけで時間が終わったそうです。
その後は国語の授業での音読練習。ふざけたところは決してないのですが、結果はイマイチでした。
そこで、ジャーナルのお題は「大縄と音読、二つのチャレンジを通してどう感じた?」にしました。

大縄と音読は今日もありました。心なしか、取り組みが変わったように僕は感じましたが、彼らはどう感じたでしょう。
今日のお題は「大縄と音読は昨日とくらべてどう違った? 違ったとしたら、原因は何だと思う?」

体育の授業から帰ってくる前に黒板にこのお題を書いていたら、他のクラスの子が「このクラスはガチだ」とつぶやいていました。
確かに、この時期に集団を作ることにはガチかもしれません。