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越後屋の『学び合い』帳

東京の高校(国語科)教員。『学び合い』と授業とクラスと。

ガチ

昨日から、体育祭の大縄跳びの練習が始まりました。いろいろあって見に行けなかったのですが、聞くところによると、並び順を決めるだけで時間が終わったそうです。
その後は国語の授業での音読練習。ふざけたところは決してないのですが、結果はイマイチでした。
そこで、ジャーナルのお題は「大縄と音読、二つのチャレンジを通してどう感じた?」にしました。

大縄と音読は今日もありました。心なしか、取り組みが変わったように僕は感じましたが、彼らはどう感じたでしょう。
今日のお題は「大縄と音読は昨日とくらべてどう違った? 違ったとしたら、原因は何だと思う?」

体育の授業から帰ってくる前に黒板にこのお題を書いていたら、他のクラスの子が「このクラスはガチだ」とつぶやいていました。
確かに、この時期に集団を作ることにはガチかもしれません。

「知識・理解」と「AL」

次期学習指導要領では「何を学ぶか」だけでなく、「いかに学ぶか」についても言及されています。
おなじみ「主体的、対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)です。

ALと聞くと、なんとかシンキングを取り入れるとか、なんとか法で発表するとか、目に見えて「アクティブ」な活動が(文字通り)注目されがちです。
そして、次第に、なんとかシンキングやなんとか法が目標(=何を学ぶか)にすり替わってしまう場合があります。

いま一度、「何を」と「どのように」をしっかり区別する必要があります。この二つを車の両輪として捉えることが大切です。

評価という観点で考えてみます。

生徒に求める理解の段階によって、評価は変わってきます。「事実的知識」「個別的スキル」は当然「答えが一つ」になりますし、ペーパーテストによる評価が適しています。

その上位には「永続的理解」の段階があります。教科書を暗記して再生したところで「理解した」とは見なされない段階です。これを評価するには、本当にそれがわかっていないと答えられない状況を設定し、説明、発表、ポスター製作、演示等を求めるパフォーマンス評価が適しています。(西岡加奈恵他『新しい教員評価入門』有斐閣コンパクト)

『学び合い』の主張の一つに「認知スタイルは多様」という点があります。同じ答えを出すにしてもアプローチは多様だから、手段は任せた方がよいということです。

つまり、上記の「事実的知識」「個別的スキル」を問うような目標でも、一人も見捨てないことを目指してそれぞれに学び合うことの価値はあるということです。

まずは、それを授業の中心にしてはどうでしょうか。生徒も教員も安心するような気がします。そのためには、求めることが「事実的知識」「個別的スキル」なのか「永続的理解」なのかを教員側が理解し、区別することです。

※授業で永続的理解を求めるな、という意味ではありません。区別するとよいと思います。

順調

二者面談。こちらから聞くのは
「高校生活、どう?」
「何にワクワクしてる?」
「心配なこと、ある?」
「卒業したらどうすんの?」
の4点。

最初の質問に「順調ですね」と答える生徒がやけに多いのです。
二つめの質問に「授業」と答える生徒も一定数います。
頼もしい。

スラスラ読む

4人グループを作り、15分ほど「句読点読み」で練習したあと、クラス全員で音読テストに臨みました。
ルールは以下の通りです。

  • 句読点が出てきたら交代する。
  • あたかも一人の人が読んでいるかのように、トーンやテンポを一定に保つ。
  • つっかえない。
  • 噛まない。

結果は、笑ってしまうほど、上手くいきませんでした。あまりのことに、教室中がゲラゲラと笑い声に包まれました。こうして、失敗をみんなで笑い飛ばす体験を共有していきます。入学直後のクラス作りとしては、得がたい体験です。

授業としては、いかに「音読」をナメていたか、真面目に練習しないと上達しないものか、納得してもらえたと思います。
「書いてある通りに、スラスラと、滑らかに読めるようになったら、国語の力は上達していると思わない?」という問いかけに、ざっと6割くらいの生徒は頷いてくれました。
愚直な練習が続きます。

ペア音読

1年、国語総合。
内田樹「届く言葉」(東書)

内容理解には入らず、初めは音読に徹する予定です。
まずはペアでマル読み。これはO先生に教えていただきました。すぐに自分の順番が回ってくるので、音読の量を確保したい時には絶好の方法です。

これまで、音読の重要性は理解しつつも、「進度」のプレッシャーから授業の中で練習量を確保できずにいました。今年度は覚悟を決めて、きちんと音読しようと思います。

文章が難しいと感じたら、「スラスラ読める状態」を目指して、音読を繰り返すことです。スラスラ読めなければ、どこかで「わかったつもり」になっている可能性があります。スラスラ読めれば、少なくとも大意はつかんでいると判断してよいでしょう。

川下りでいうと、こんなイメージです。今はまだ、緩やかな流れの上を進んでいます。水位も膝くらいです。
でも、これから先、急流になることもあるし、水の深いところを通ることもあります。岩礁にあたるかもしれません。
だから、今のうちに「最低限、溺れることだけは避ける方法」を知っておいてほしいのです。

アクティビティ「記名」

自分の勉強道具に名前を書いておくのは大切なことです。名前がないと、拾った人が困ります。

今年の授業開きは、「3分以内に、全員が5種類の道具すべてに油性ペンで名前を書く」という目標から始まりました。いっそ、名前を書くことをアクティビティにしてしまおうということです。

体育祭選手登録

まだ入学して間もないのに、来月には体育祭があります。
一昨日決まった体育祭実行委員の仕切りで、今日は体育祭の種目決めをしました。
教室でジャーナルを読んでいたのですが、4冊くらい読んだところで顔を上げたら、もう決め終わっていました。

なぜ、決め事がこんなに速いのでしょうか。僕としては、プロセスにまったく関与しないことが一因ではないかと睨んでいます。